全国のひとり親世帯は約475万世帯。これは一般世帯の約1割にあたります。兵庫県では約3万7千世帯がひとり親世帯であり、そのうち母子家庭は約3万4千世帯。7割以上が借家等に住んでおり、経済的に困窮すると住む場所をなくしてしまう状況にあります。

一方で、神戸市内だけでも10万戸の空き家があるといわれています。

両者のミスマッチをコミュニティビジネスの手法を用いて解決する取り組みは全国に広がっています。兵庫県にはまだほとんどない「シングルマザー専用のシェアハウス」の可能性を考えてみま
せんか。

▼ゲスト
葛西 リサさん（立教大学コミュニティ福祉学部 RPD研究員）

1975年大阪府堺市生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修了。ひとり親世帯（母子、父子）、DV被害者、低所得高齢者等の住生活問題を専門とする。主な著書に、「母子世帯の居住貧困」日本経済評論社ほか。

秋山 怜史さん（一級建築士事務所秋山立花 代表）

1981年茨城県東海村生まれ、横浜市で育つ。東京都立大学工学部建築学科卒業。2008年一級建築士事務所秋山立花設立。シングルマザー専用シェアハウスの企画、商店街の活性化など。