カテゴリー

その他

中造工【2023年9月】今治市立伯方小学校5年生を対象に出前講座を実施しました!

当会では、日本財団より助成金の交付を受け、
次世代を担う子ども達に造船業を通してものづくりの素晴らしさを知ってもらうため、
また地域住民の方々には、造船業が地場産業としての重要な産業であることを再確認してもらうために
「進水式や造船所の見学会」を行っています。

2023年9月、今治市立伯方小学校5年生35名の皆さんを対象に、出前講座を実施しました!

◎9月8日(金) 造船出前講座、造船工学キット講座
講師:日本中小型造船工業会 林 結美

船が私達の生活にどのように関わっているのか?どうやって造られているのか?
まずは船の基本を勉強!
ご家族や身近な方が船に関わる仕事をしているという子も多く、
伯方島で造られた船が、みんなの生活を支えていることをぜひ知ってもらいたいです。

次に、造船工学キット(ペーパークラフト)を使って、「ブロック建造」を体験!
薄い鋼板でも丈夫になるように工夫された「板骨構造」や、船の特徴でもある曲線の部分は
少し難しかったかもしれませんが
皆さん楽しんで取り組んでくれました!


◎9月15日(金) 船の塗料について
講師:中国塗料(株) 今治営業所 小澤 順風 先生、 矢野 貴洋 先生

船にも「塗料(ペンキ)」が塗られていますが、実は・・・
直射日光が当たっても熱くなりにくい、海の生き物がくっつきにくい など
色を付けるだけではない重要な役割があったのです!

後半では、「新しい塗料を考える」グループワークにも挑戦しました。
「傷がつかない塗料」「船員さんが飽きないように色が変わる塗料」など、
講師の先生も「商品開発の参考にさせてもらいます!」とおっしゃっていました。
いつか皆さんのアイディアが商品化されるかもしれません!


◎9月29日(金) 船長講演
講師:(一社)日本船長協会 長田 泰英 船長

「伯方の塩」で有名な伯方島ですが
9月8日の講座でも登場した「ばら積み貨物船」で、塩を輸送することもあるそうです。
他にも、コンテナ船では、ホワイトタイガーやサーカスの象など、動物も運ぶことがあるとのこと!

船長さんは、船の操船の指揮を執るだけでなく、長い航海で必要となる食材の購入するのもお仕事。
海外で手に入れるのが難しい食材も一生懸命手配して、おせち料理を作ったこともあるそうです。
(船にはコックさんが一緒に乗っていて、船員さんの食事を作ってくれます。)
長い航海では9か月ほども船に乗っているそうですが、限られた船内でも
楽しく仕事ができるように工夫している様子が伝わってきました。

座学や工作を通して、船のことを学んでくれた皆さん。
伯方島から、小さな「船博士」がたくさん誕生しました!
ぜひ、お家でもこの学習のことを話題にしてもらい、地元の大事な産業について
これからも興味をもってもらえたらうれしいです。

ご協力いただいた講師の皆様、貴重な体験をありがとうございました!

船はどのように造られているの?

船の塗料にも工夫がいっぱい!

憧れの船長さん

投稿者表示名

  • 戻る