事業成果物名 |
雛形からみた弁才船 下
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団体名 |
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事業成果物概要 |
海洋国家日本の歴史の中でも、16世紀以降近代までわが国独自の造船技術で発展し普及してきた弁才船は、日本の在来型帆船を代表する荷船としてわが国の経済・文化を支えてきたものですが、実船は一隻も現存しておらず、資料も散逸し、近年まで体系的調査も十分に行なわれていませんでした。
そこで当館は、弁才船の調査・研究に当たり、特に船型的特長とその変遷について、木割書、図面、船絵馬等と共に、全国の社寺に奉納されていた雛形に注目した日本海事史研究の泰斗、石井謙治氏の調査・研究を引き継いだ日本海事史学会会長 安達裕之氏に調査・研究を委託し、平成15年(2003)から全国の主要な雛形の寸法計測を行なって、1隻あたり1,000を超えるデータを集め、図面化を進めてきました。その成果をまず、平成17年(2005)11月に船の科学館叢書第5巻『雛形からみた弁才船 上』として刊行いたしました。同書では、計測・図面化作業と関係資料の調査分析に雛形の調査研究による成果を加え、近世初期から18世紀中期(宝暦期以前)までの弁才船の船型的特徴を示すことができました。 そして、これに続く宝暦期以降の調査・研究にさらに3年7ヶ月を費やし、調査開始から7年の歳月を経て、ここに船の科学館叢書の第6巻として刊行することができました。 目次 四 宝暦期以後の木割書 …10 木割書と木割法 …10 北前船 …16 五 宝暦期以後の弁才船 …29 宝暦期以後の雛形 …29 船体の変化 …30 上廻りの変化 …45 おわりに …87 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
書籍
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事業成果物 |