事業成果物名 |
2010年度 操舵システム作動監視装置の技術開発成果報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
1.事業名
操舵システム作動監視装置の技術開発 2.目的 操舵システムは船の航行には極めて重要であるが。操船が不能になって初めて、操舵システムの不良を知るというのが現状である。 そこで、操舵システムの作動を監視し、不具合を事前に検知する装置を開発し、航海の安全に寄与することを目的とする。具体的には、不具合の前兆として、転舵速度が低下することから、作動中の舵の回転速度を計測・演算し、それが正常であるか、注意を要する状態であるかを判別する装置を実現するものとする。 3.事業内容 本事業は、操舵システム作動監視装置を開発するもので、具体的には以下を実施する。 1 操舵システム作動監視装置の設計 1-1 システム設計 舵取機の作動状況を監視する方法として、舵角信号の時間微分を行って、転舵速度に換算し、更にそれに舵取機の型式に対応した演算を行って、その値がどの範囲にあるかで良否の判定を行うものとし、その判定方法や基準を併せ検討開発する。 1-2 操舵システム作動監視と舵角指示を統合した表示装置の設計 システムの正常、異常及び要注意等当直員が直感的に判断できる表現形式とする。 また、舵取機の作動を総合的・合理的に監視できるようにし、表示内容に応じて速やかに適切な対処が行えるようにすべく、この作動監視表示と舵角指示とを統合した操舵システム作動表示器の設計を行う。 2 試作品の製作 1の設計に基づく製品試作を行う。 3 工場運転試験 上記試作品を別途製作のロータリーベーン式舵取機に搭載、接続して工場運転を行い、機能・性能を確認する。 4 MED試験とMED認定申請作業 本装置の販売を世界市場に展開できるようにするため、EC認定試験所においてMED指令(EC舶用機器指令)に基づく一連の耐環境動作試験を実施し、EC認定機関によるMED認定を取得する。 5 実船搭載運転試験 試作品を実船に搭載し、装備・取扱の簡易性、性能を確認し、その優位性を実証する。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |