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2015年度 ‘16水中ロボットコンベンション in JAMSTEC ~海と日本プロジェクト～ 事業報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
‘16 水中ロボットコンベンションin JAMSTECは、平成28年8月26日（金）から8月28日(日)にかけて、独立行政法人海洋研究開発機構追浜本部にて成功裡に開催された。
今回の水中ロボットコンベンションには延べ379名の参加があり、活気にあふれるコンベンションとなった。 一般競技部門では、フリー部門に8 チーム、AUV 部門に5チーム、ジュニア部門では8 チームの参加があった。昨年度に引き続き日本財団の海でつながるプロジェクトからの助成を受けたことにより、中高生の参加者には材料費と旅費の支援を行った。そのため遠方の中学生を含む幅広い層からの参加があった。ジュニア部門だけでなく、フリー部門でも高校生の目立った活躍が見られるなど、昨年同様中高生の存在感が大きくなった。 2 日目のワークショップでは、13 チームのプレゼンテーションと質疑応答が2 時間におよび活発に行われた。 ジュニア部門（ROV 工作教室）では、本年は事前に部品と製作マニュアルを参加者に配布し、基本的な学習と組み立てを行ってから参加するように指導した。内容はマイコンのプログラミングを含む充実したものとすることができた。会場では、講師と講師補助者の指導の下で、水中ロボットを完成させるだけでなく、各チームが独自の工夫を行うようにした。幸い、全チームが水中ロボットを完成させることができた。翌日には、完成した水中ロボットを使って空き缶回収競争を行った。ワカメを模擬した障害物エリアを用意することで、戦略の幅が広がった。勝敗や順位へのこだわりも強く、若い活気に溢れていた。 AUV部門では、自作した水中ロボットを持ち込んで、ブイタッチ、プールの底に描いたラインのトレース、ゲートくぐり、台へのランディングを行い、一定の時間内での達成度を競った。AUVは制御用のケーブルや無線を使わずに、水中ロボット内に組み込んだコンピュータで自律走行する。魚のように自由に水中を泳ぐことができるが、全自動で動く必要があるため、高度な技術を要する水中ロボットである。沖縄職業能率大学校のS.U.I.チームは見事に全ての課題をこなして優勝した。 フリー部門では、形式にこだわらずに、自由な発想で独自の水中ロボットを製作し、そのアイデアと出来映えを競った。水陸両用多脚ロボット、モジュール型水中ロボット、傘を利用してタコを模索したロボット、船型ロボットなど、多種多様な水中ロボットが出品された。競技の結果、小山工業高等専門学校チームの「さカサたこ。」が、そのユニークなアイデアと独創性を評価されて優勝した。 新たな試みとして、2日目の午前中に水中ロボットセミナーを開催した。4人の専門家が、約60名の参加者に向けて、それぞれ異なる視点から講演を行った。 この水中ロボコンは、特に将来を担う若い人たちに海洋と海洋技術に対する理解と関心を高めてもらうことを目的とした。そこでその効果を評価するために、全参加者にアンケートを行った。その結果、ほぼ全参加者の興味と理解が深まったことが確認できた。特にジュニア部門の参加者は、難しい課題に挑戦し、それを完成させたことによる喜びを感じ取ったことが確認された。主なアンケート結果は、以下の通りである。 理解の深まり： とても深まった 53%、深まった 44%、深まらなかった 2% もっと知りたいか？： とても知りたい 55%、知りたい 40%、興味がない 4% 工作教室の難易度は： とても難しい 29%、難しい 43$、ちょうど良い 29%、簡単 0% 工作教室は理解できたか？：よく理解できた 25%、ほぼ理解できた 63%、あまり理解できなかった 3% 工作教室が楽しかったか？： とても楽しかった 67%、楽しかった 33% 横須賀市長ご一行による激励もあって、活気のある水中ロボットコンベンションとなった。日本財団からは、ジュニア部門に用いた部品の購入費用や遠方からの中高生の旅費助成などで支援を頂いた。その他、多くのご共催・ご協賛・ご後援・ご協力団体のご支援と、映像配信などにご協力頂いたボランティアの皆様、参加をしてくださった皆様のご協力のおかげで水中ロボコンを成功裡に開催することができた。心から感謝を申し上げる。今後も参加層を拡げてレベルを向上させながら、海洋技術を支える人材育成に貢献できるよう、発展的に継続をしていきたいと考えている。皆様からの今後なお一層のご支援とご協力を賜りますようにお願い申し上げる。 |
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