事業成果物名

平成28年度 舶用液体水素用温度センサ及び温度監視システムの技術開発 成果報告書

団体名

事業成果物概要

1.事業名
 舶用液体水素用温度センサ及び温度監視システムの技術開発

2.目的
 燃料電池自動車への水素利用の動きが進んでいることなど背景として世界初の液体水素運搬船が実用化に向けて計画されている。しかし、船舶用として-253℃の超低温を計測可能な舶用液体水素用温度センサはない。そのため、平成26年度FS事業で調査した結果、感度を向上することにより液体水素用温度センサの開発が実現可能であることが分かった。そこで、温度センサの用途(タンク内、ガス漏れ、荷役用配管等)に最適な形状とした5種類の舶用液体水素用温度センサ及び温度監視システムの開発を平成27、28年度の2年計画で行う。

3.事業内容
CO2フリーの水素社会の実現に向けて、船舶による液体水素の安全な大量輸送を可能とするために、液体水素の超低温(-253℃)を計測可能な舶用温度センサを開発する。本事業は、平成27年度と28年度の2年計画で行うもので、2年目の28年度は以下を実施した。

1)舶用液体水素用温度センサの設計及び試作
・プロトタイプの性能に加えて、温度センサの装備場所や用途(タンク内液体水素温度、ガス漏れ、荷役用配管等)に最適な形状の5種類の実用化に供する舶用液体水素用温度センサの設計及び試作を行い、-253℃の超低温における性能評価を実施した。
2)船級承認のための試験及び書類作成
・舶用液体水素用温度センサの船級承認に必要とされる試験(振動,塩水,温度等)の実施及び書類作成を行った。
3)マイクロプロセッサーの試作
・平成27年度に設計した舶用液体水素用温度センサの長寿命化を目的とした温度センサ素子への通電回路と共に、舶用電線の重量削減を可能とするデジタル信号変換回路を組込んだマイクロプロセッサーの設計及び試作を実施した。
4)温度監視システムのための配線システムの試作
・マイクロプロセッサー、舶用液体水素用温度センサ、ディスプレイ、温度集中監視盤の配線システムは国際規格「ISO16425(船内LAN装備指針)」を採用し、ネットワークの冗長性を目的として、万一ネットワークの一部が断線するようなことが生じてもセンサからの情報伝送に途切れのないシステムの設計及び試作を行い、動作試験を実施した。
5)報告書作成
開発成果に関する報告書を作成した。

助成機関

事業成果物種類

報告書

事業成果物

事業成果物名

平成28年度 舶用液体水素用温度センサ及び温度監視システムの技術開発 成果報告書

ファイル

形式:PDF 容量:8MB
事業成果物をダウンロードする

事業成果物名

平成28年度 舶用液体水素用温度センサ及び温度監視システムの技術開発 成果報告書

URL

  • 戻る