事業成果物名 |
2021年度_JSMEA_配電システムのIoT化による状態監視及び予防保全アプリケーションの技術開発成果報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
1.事業名
配電システムのIoT化による状態監視及び予防保全アプリケーションの技術開発 2.目的 船舶の安全性を向上させる上で配電系統の状態監視は重要であるが、現在の配電系統の監視では最低限の警報監視しか実施していない場合が多く、無人運航船の実現を想定した常時監視が行えるシステムの構築は困難である。 そこで本開発では、配電系統の発停制御ユニット等の各制御機器でのみ使用されていた情報を収集するなどIoTを活用し、情報の蓄積・解析できる状態監視アプリケーションの開発を行う。また、配電系統のトラブルは突発的に顕在化するケースがあり、現状の船陸通信の通信間隔、時間でこれを事前に陸上で察知することは難しい。このため、機械学 習技術、シミュレーション技術の応用により、陸上で船内の状態を推測する予防保全アプリケーションを開発する。こうした発想は、従来の船舶支援アプリケーションにはない画期的な取組である。 3.事業内容 本事業は、2020年度と2021年度の2年計画で行うもので、2年目の2021年度は以下を実施した。 1)予防保全アプリケーションの設計 船内で収集されたデータを基にどのようなアルゴリズムで船内状況を推定するかを検討し、機器の予防保全の支援を行うアプリケーションの設計を行った。 2)予防保全アプリケーションの開発 上記1)の仕様に基づき、予防保全アプリケーションの開発を行った。 3)実証実験 前年度の4)の収集ソフトウェアと、本年度の2)のアプリケーションを連動させ、船上のデータを収集し、状態の監視・トラブルの予兆を検知するという機能が正常に動作するかを確認し、必要に応じてトラブルシューティングを行った。 4)予防保全アプリケーションの機能検証 予防保全アプリケーションで検知しようとするトラブルが発生した状況のデータを収集、又は疑似的に再現(敵対的生成アルゴリズム等を想定)し、十分なデータサンプルを確保(100~1,000パターン程度を想定)したうえで、予防保全アプリケーションが期待されたタイミングで予兆を検知した件数をカウントし、その割合で予兆検知の正確性を評価した。 5)報告書作成 実施内容を取りまとめた報告書を作成した。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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