事業成果物名 |
2021年度_JSMEA_効率運航操船支援システムの技術開発成果報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
1.事業名
効率運航操船支援システムの技術開発 2.目的 航行中の船体の縦揺れは、主機の負荷増加による燃費の悪化と共に荷崩れや転覆など船舶の安全性にかかわるため、縦揺れをいかに避けるかが課題となっている。 そこで航行中の船舶で、船体動揺計で縦揺れの加速度及び傾斜角を、喫水計で喫水をそれぞれ計測して波浪(波高)を算出し、波高の時系列データからこの先出会う波浪の波長及び波高を予測する。 この予測値を基に、独自に定める指標値(総合的な安全性及び船舶のエンジン負荷に係る度合い)を算出・表示し、最適航路の選択を支援する効率運航操船支援システムを開発する。これにより、航路変更して荒天を避け、安全運航及び省エネ運航を実現する。 3.事業内容 本事業は、2020年度と2021年度の2年計画で行うもので、2年目の2021年度は以下を実施する。 1.燃費改善効果の立証 縦揺れのログデータから荒天予測を行い、荒天時と好天時の燃料消費量をシミュレーションにより比較する。 2.安全指標・燃費改善指標の確立 ばら積み船または自動車運搬船のログデータからシミュレーションを行い、荒天時でも安全航行が可能となる船体姿勢の許容縦揺れ、傾斜角、動揺などを総合的に判断するための安全指標を導き出す。また、燃費の観点から主機へ影響を及ぼす要因となる縦揺れについて、現在と将来の予測値を速力馬力曲線にプロットし、現在と将来の燃費改善指標を確立し、指標を見て効率操船の判断を可能とする。 3.操船支援システムの製品版の完成 前年度の実施内容2及び本年度の実施内容1の実証結果をもとに、操船支援システムの試作機製作を行う。操船支援システムは、波高計測用の喫水計、動揺計、演算ユニット、モニタで構成される。リアルタイムに縦・横揺れの計測及び波浪の予測を行い、モニタでグラフィカルに表示する。予め設定した安全指標により、今後遭遇するであろう波浪が危険と判断した際には可視可聴の警報を発令する。 4.操船支援システムの製品版の評価試験 完成した操船支援システムについて、前年度に行った試験機の実船搭載試験、評価試験からの改良点について統合評価試験を行い、仕様に基づき性能を満足したことを確認する。 5.報告書作成 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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