事業成果物名 |
2009年度 船舶の復原性能監視装置の技術開発報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
「助成事業の概要」
1.事業名 船舶の復原性能監視装置の技術開発 2.目的 近年、船員の技量が低下してきており、船舶の安全運航に欠かせない基本的な船舶の復原性すら十分に把握できず、大傾斜あるいは転覆に至る危険な事故事例は後を絶たない。復原性喪失に伴う海難事故を未然に回避するための復原性能判断指標としてGM値があるが、船体重量配分の計算に基づく固定的あるいは静的なGM値であり、航行中における船舶の動的なGM値の評価には使用できない。 そこで本事業は、運航中における船舶の動揺を動揺センサーにより計測し、得られた時系列データから統計的手法を用いて算出したGM予測値を表示する装置を開発し、復原性喪失による転覆等の事故を未然に回避することにより、航海の安全且つ船員の負担軽減に寄与することを目的としたものである。 3.事業内容 本事業は、船舶の復原性能監視装置を、平成20年度と平成21年度の2年間で開発するもので、2年目では具体的には以下を実施する。 (1)GMモニタリング装置の工場試験 ・装置の試作完了に基づき、擬似信号入力により、繰り返しの工場試験を実施するとともに、水槽実験による横揺れデータとの突き合わせを実施する。 (2)GMモニタリング装置の実船実験 ・動揺試験台及び水槽試験結果を得て、実船実験を実施する。実船実験にあたり、東京海洋大学保有船及び取引先数社のご協力を得て、航海中において、多くの繰り返しの試験を実施する。 (3)GMモニタリング装置の改善 ・実船実験の結果を踏まえ、より最適な装置とすると共に、GZモニタリング装置としても使用できるように、ハードウエアとソフトウエアの改善を行う。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |