事業成果物名 |
2014年度尖閣研究 尖閣諸島海域の漁業に関する調査報告 ― 沖縄県の漁業関係者に対する聞き取り調査
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団体名 |
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事業成果物概要 |
本調査報告は、日本財団の2014年度研究助成交付でなされたものである。
本調査報告は、「尖閣研究 尖閣諸島海域の漁業に関する調査報告」の第3回目に当り、「沖縄県の漁業関係者に対する聞き取り調査 2014年」である。 日本財団は早くから尖閣諸島海域の漁業調査の重要性を認識され、私共編纂会は、3回に亘り、第1回は2009年度、第2回は2012年度、第3回は本調査報告と研究助成を頂いた。 昨今は、わが国の尖閣諸島に中国公船が不法に居座り、漁民の安全操業を脅かしているため、同海域の漁業に対して国民的関心が高まってきたが、当時は全く無関心だった。 この3回に亘る調査報告は、わが国の尖閣諸島海域の漁業の開発利用の実態を示し、こと国際的問題が生じた場合、日本の尖閣諸島に対する実効支配を証左する重要な資料になるものと確信する。これも日本財団様のご助力のお陰と厚く感謝している次第です。 なお、本調査報告について、以下の2点に留意した。 1点は聞き取り内容の変更の件、前回の2012年の報告書は「尖閣諸島海域の漁業に関する調査報告」にこだわったため、尖閣諸島での漁労・操業に絞り込んだ内容になった。 漁師の皆さんが海を業にして如何に生き、尖閣諸島と如何に関わってきたかは興味ある事実である。この点に留意し、本調査報告では、漁師の皆さんがどのような海人人生を送ってきたか、できるだけ時間を掛けて聞き取りした。彼ら海人の歩み、個々の歴史の総和が、沖縄の漁業の歴史にもなり、それが尖閣諸島での漁業の正しい理解にもつながるものである。聞き取り人数が減り、個々の内容が増えたのはこの理由による。また尖閣諸島の漁業と無関係のものもあるのでご容赦下さい。 もう1点は、「サンゴ漁」と尖閣諸島での「電灯潜り」の聞き取りに意を注いだ。 いずれも過去の漁で、前者は1960年代、後者は1970~1990年代の幻と化した漁である。 サンゴ漁と言えば、昨今中国のサンゴ船団が小笠原近海に、200隻余押しかけて来て、赤サンゴを盗りまくり、連日そのようすが新聞テレビで報道されて、大きな問題になったのは記憶に新しい。中国船は、小笠原に来る前は、沖縄に来てサンゴを盛んに盗っていた。 南西諸島、尖閣諸島海域は知られざるサンゴの好漁場である。 しかしながらサンゴ漁が盛んだったのは50年以上前であり、当時の漁に携わった人は殆ど亡くなっている。数少ない関係者を探し出し、聞き取り調査することができた。滑り込みセーフで調査できたのも、これまた日本財団様のお陰である。誠に感謝にたえない。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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